先ほどの法則を納得するためには、関係代名詞を用いた文は2文から成り、元の文の代名詞を変化させただけだ、という基本事項を理解していなければなりません。


 まず問1の文は、The man has made a great discovery.という文と、I respect him most.という文が1つになったものです。

 参考までに、この2文を関係代名詞を用いて1文にする手順は以下の通りです。

1、第二文で前出の語を指している代名詞を探す。(この場合him)
2、その代名詞を格に応じた関係代名詞に変え(himという目的格に対応するのはwhom)、文頭に出す。・・・whom I respect mostという形になる。
3、その節を、代名詞が指していた語(この場合man)の直後に置く。


 問2も、The street is very narrow.と、It leads to the museum.という2文を、上と同じ手順で1文にしたものです。(格や先行詞から、対応する関係代名詞はwhich)


 関係副詞を用いた文も2文から成るのですが、こちらは元の文の副詞を変化させたものです。

 問3は、This is the park.と、We used to play soccer there.という文が1つになったもので、品詞の違いを抜かせば、1文にする手順は上と全く同じです。つまり

1、第二文で前出の語を指している副詞を探す。(この場合there)
2、その副詞を意味に応じた関係副詞に変え(thereという場所を表す語に対応するのはwhere)、文頭に出す。・・・where we used to play soccer.という形になる。
3、その節を、副詞が指していた語(この場合park)の直後に置く。

ということになります。


 ここでもう一つ、確実に押さえておいてもらいたいのは、thereの品詞が副詞だという点です。thereは「そこ」という意味(「そこ」ではありません)ですが、「〜で」「〜に」など、動詞にかかる言い方は副詞だというイメージは、必ず持っておきましょう。加えて、副詞は文の要素(S,O,C)にならないということも押さえておきましょう。


 さて前置きが長くなりましたが、改めて上記の件を振り返り、問1はhimという目的語(つまり文の要素)、問2はItという主語(やはり文の要素)が関係詞に変化し、問3はthereという副詞(副詞は文の要素にならない)が関係詞に変化していることに注目して下さい。そして関係詞を区別させる元の問題では、そうした変化した語の位置が(  )になっているわけですから、問1であれば(  )の後は目的語が欠けている(誰尊敬するのかが書かれていない)、問2であれば(  )の後は主語が欠けている(何通じているのかが書かれていない)はずです。問3は、元々文の要素にならない語が前に出て、その位置が(  )になっていることを考えれば、(  )の後で文の要素は何も欠けていないはずです。(we used to play soccerはSVOが全て揃っている) つまり、

・(  )の後が不完全な文(文の要素が欠けている) ⇒ 関係代名詞
・(  )の後が完全な文(文の要素が揃っている) ⇒ 関係副詞

ということになるのです。